| ロボット工学の第一人者であるDr.ライトの造ったロボットを奪い、世界征服をたくらんだDr.ワイリーだったが、ロックマンの活躍によってその野望は阻止され、世界に再び平和が戻った。しかし、世界征服の野望を捨てきれずにいたDr.ワイリーは、ロックマンに戦いを挑むべく、自らの手で作り上げた8体のロボットを送り出してきたのであった。
『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』(ロックマンツー ドクターワイリーのなぞ)は、カプコンから発売されたアクションゲーム。ファミリーコンピュータ用として発売され、後に各種プラットフォームに移植されるが、それぞれ仕様が異なる。
ロックマンシリーズ第2作である本作は、前作『ロックマン』よりステージが増えており、8つの選択ステージとワイリーステージ(6ステージ)の計14のステージから構成される。操作性を始め、前作のシステムを元に、以降の作品の基礎中の基礎となるシステム周りが構成されている。
一般のユーザーによるボスキャラクターのデザイン募集も本作から開始された。
復刻版であるPS版のパッケージや説明書には「シリーズ最高傑作」という記述があり、全世界市場において全ロックマンシリーズ中、最高の販売本数を記録している作品である。
前作からのシステム変更点
1.登場するステージボスが6体から8体に増加した(以降、ロックマンシリーズのボスキャラ数は8体となる)。
2.1度クリアしたステージに行けなくなった(携帯アプリ版では行けるようになった)。
3.パスワードによるゲーム内容の記録が可能になった。ステージクリア時とゲームオーバー時に表示される。パスワードは文字を打つタイプのものではなく、5×5マスに赤丸を配置した表の形となっている。
4.エネルギー缶(E缶)が追加された。これは任意のタイミングで使用することにより、体力ゲージを全回復できるアイテムである。最大4つまで所持できるが、ゲームオーバー時にストックが0に戻ってしまう。また、本作と次作のみ体力ゲージ全快時でも誤って選択すると消費してしまう[4]。
ライフエネルギーと武器エネルギーのデザインが変更された。以後の『6』までの作品と『9』と『10』ではこのデザインである。
5.スコアシステムの廃止(携帯アプリ版では継続)。
6.水中でのジャンプ力の増加。
7.ワイリーステージのボスラッシュは、前作のステージ途中で戦う形式とは異なり、専用のステージが設置され、戦うボスの順番も任意で選べるようになった。また、撃破時にエネルギー回復アイテム(大)(ライフエネルギー(大)とも呼ばれる)を落とすようになった。
8.一部を除き、敵キャラの被ダメージ後の無敵時間が非常に短くなった。耐久力の高い敵でも、至近距離からの連射で素早く倒せる。この仕様は次作まで続いた。
9.セレクトボタンでポーズをかけられなくなった。
10.ステージに置いてあるアイテムを入手した場合、ゲームオーバー時のみ復活するようになった。
11.ステージセレクトでは初代と違い最初から8ボスの中央にワイリー(シンボルマーク)が配置されている。8体目を撃破するか、またはそこまで進めたパスワードを入力することで、いきなりワイリーのデモが始まる。ただし、ゲームオーバーでステージセレクトに戻った場合は、カーソルをマークに合わせて選択できるようになっている。なお、メガドライブ版(『ロックマンメガワールド』に収録)では、これと同様の方式となっている。
12.被ダメージ時、身体が点滅している間だけトゲ等の即死オブジェに触れられるようになった(前作はトゲなどに触れると常に即死であった)。以降のシリーズは全てこの仕様になっている。これにより、即死オブジェ多数のジャンプ制御の難しい面では、わざとダメージを食らい、その間に先に進むという攻略法を使えるようになった。しかし、奈落に落ちてしまうと点滅に関係なく即死する。
シリーズ中本作のみの仕様
1.ロックマンが止めを刺されてから爆発するまでにタイムラグが存在する。そのためボス戦で相打ちになると勝利した事になるが、状況次第では画面がフリーズするなどの不具合が発生することもある。
2.特定の武器で攻撃すると、与えたダメージが全回復してしまうボスが何体か存在する。主に自身の特殊武器(例:ヒートマンにアトミックファイヤー)で回復することが多いが、例外も存在する。
3.複数回発射しないとエネルギーを消費しない特殊武器は、エネルギーを消費する前に武器選択画面を開くことで使用回数がリセットされ、繰り返せば武器エネルギーを消耗せずに使用することができる(メタルブレード・バブルリード・クイックブーメランが該当)。次回作では修正されている。
4.ライフが0になって爆散する時のエフェクトの色が、その時に装備していた武器の色に準ずる。
5.敵の落とすライフエネルギー・武器エネルギー・1UPアイテムを空中でキャッチできない。
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