| AD2139年。犯罪組織に立ち向かう特捜警察「VICE」に所属する主人公「ハート」。彼の車に相棒の「クリス」から緊急連絡が入る。「ルート246、エリアDの立入禁止区域に進入車あり。直ちに、逮捕願います。ハート、よろしくね!頼んだわよ!!」「OK!!全く、どこのどいつか知らないが、なめた真似してくれるもんだぜ…。さぁ、ショータイムの始まりだ!」スタートボタンを押した瞬間にいきなり始まるアツい演出のムービーから怒涛の展開でこの世界に引き込んでしまうファミコン末期の隠れた名作、それが本作「ガンデック」だ。ゲームは基本となる横スクロールアクション面と擬似3Dのガンシューティング面・それと縦スクロールシューティングのカーチェイスの3つのシーンで構成されている。アクションゲームとしてのクオリティも高く主人公ハートの操作感覚も実に良好。高い難易度ではあるが、練習すれば必ず攻略出来るレベルなのでオススメだ。ゲーム本編のクオリティも秀逸だが、やはり本作最大の魅力は演出の見事さ。ストーリーとムービーだけでなく、プレイヤーが操作するアクションシーンをも全体の中の1カットとして演出に組み込んでいるのだ。ムービー自体もゲームのテンポを崩さない様に工夫されているのも素晴らしい。説得力ある映像を生み出す発想・構成力・技術力、どれを取っても文句無しだ。是非この「サイバーパンクバイオレンス(カートリッジにそう書いてある)」ガンデック。遊んでみて欲しい。「さぁ、ショータイムの始まりだ!」ハートの捜査が今始まる。 |